1991年岡山県倉敷市生まれ。2001 年より兵庫県神戸市を拠点に活動。自身にとって卑近な環境を自然と定義し、その形を抽出・再構築することで物を再発見する事を目的とした抽象絵画及びインスタレーションを制作している。
宮沢賢治ノ心象スケッチ「旅の途中」
聞き手:川成由(一般社団法人AISプランニング コーディネーター)
00:24
北海道、札幌とのかかわり
00:41
リサーチ対象「宮沢賢治」
01:28
リサーチ方法、リサーチ先
02:41
記録動画の撮影法
03:40
実際にリサーチを行ってみて
04:32
今後への展開「サハリンへ」
05:33
ワークショップに参加してみて
06:33
ゲスト、他の参加者との交流
07:34
他の参加者のリサーチへの同行
08:36
北海道、札幌への印象の変化
10:13
天神山や芸術祭等への感想
11:36
残りの滞在でやりたいこと
まず北海道という土地は二つの点において、私のこれまでの活動に関係のある場である。
一点目であるが、私は現在大学院にてロシア美術に関する研究の傍ら、創作活動を行っており、今年度か制作と研究を目的にロシアに留学予定である。
昔から北海道とロシアは、良い意味でも、そして悪い意味でも繋がりの切れない関係にあり、ロシアという国を研究するにあたって、日本人である私は北海道を意識せざるをえず、大学院卒業後の活動拠点として北海道を候補に入れている。
今回のワークショップの参加は、それに先立つ又とない機会であると考えている。
そして第二に、北海道は私が企画展でテーマとしている宮沢賢治と関わった土地である。
宮沢賢治は岩手の出身であるが、妹亡き後失意のまま、彼は北海道へ旅に出る。
その旅路をもとに書かれた作品も多く、有名な『銀河鉄道の夜』もその一つであると言われている。
宮沢賢治の見た景色と彼の詩をもとに、次なる創作に繋げていきたいと考えている。
自身の創作における主たる主題は、自分の生きる世界、自然、身の回りの環境から抽出したフォルムと陰影である。
リサーチプロジェクトを通して、普段と異なる環境に身を置き、環境を発見する工程で、新しい表現を獲得したいと考えている。
私は北海道の住民ではないが、だからこそ地元市民では気が付かないような、当たり前と思われてきたような新しい北海道の姿を発見し、ヴィジュアル化し、そのすばらしさを外に向けて発信できると思っている。