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インタビュー:山川大順さん (3月19日)

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大順さんは当初、お坊さんになることをあまり望んでいなかった。お坊さんが嫌なのではなく決められた人生を進むことに抵抗があった。しかし、大学生のときお母さんがご病気で亡くなる。亡くなる前、実家へ戻った大順さんは人生でこれ以上無いというほど強く心の中で祈った。同時に、僧侶になることが親孝行になるのではないかと思った。大順さんが生まれたとき、お母さんは「大順には絶対に寺を継げと言わないで。でも、大丈夫だから、まかせといて!」と大順さんのお父さんに言っていたそうだ。大順さんはお母さんが自分の死をもって伝えくれたのではないかと考える。
大順さんはヒップホップのラッパーでもある。オープンで明るく、人懐こい。ホスピタリティのある方で「温泉好きですか?この辺多いんですよ。僕外で読書しながら待ってますから入ってきてください」とインタビュー前に温泉に連れて行ってくれた。奥さん(とても可愛いい)ともども友人が家(お寺)に泊まりに来てくれることが嬉しいらしく、今回は私がすぐ移動してしまうため「次回ぜひ泊まりに来てください!」と言ってくださった。
大順さんが大順さんとして生きていることと、お坊さんであることが、最近少しずつ重なり始めているそうだ。そんな自然体の彼の言葉はいずれも生き生きしている。「ぼくすごいレゲエ好きで、ラスタファリズムって知ってます?I & Iっていうんですけど、みんなわたしっていうか。宗教違っても言ってること同じっていうか、そういう感じしますよね。」「いろいろ思うことはあるけど、それを伝えたいとは思わないし、伝えたいことが何もない」
「生きてることが仕事になるって超ラッキーなこと」!!!
高山さんと話していてひらめいた「お坊さん=人に会うこと」に通じると思った。