アートとリサーチ ワークショップ

日記 (3月22日)

2016年3月22日

 

8時半頃にホテル出発。函館市電の函館駅前から乗車し、まずは函館市博物館へ向かうつもりが、ボーっとして乗り過ごし、末広町駅まで行ってしまった。この駅近くには昨日見た北方民族資料館がある。お腹が痛くなってきたこともあって、9時頃にトイレを借りにその北方民族資料館に寄る。ついでに落し物がないか聞くと、そこにはまぎれもない私の中古のカメラのフードがあった。偶然が重なって受け取ることができたのは本当にうれしい。トイレを借りてよかったとこんなに思ったことはない。

末広町から青柳町まで行き、9時半頃から市立函館博物館を見学した。

 

市立函館博物館はもともと開拓使の施設としてできた場所だ。かなり歴史が古い。この博物館がある函館公園もお雇い外国人の提言で出来た。展示物は、志海苔中世遺構出土銭という中世の北海道が栄えていたことを示す古銭や、古い博物学的資料(昆虫標本や魚の剥製など)、函館戦争の資料などだ。ここにも開拓使が集めたアイヌの民具やチセの模型がある。函館公園内には小さい遊園地や動物園もある。昆虫標本などとともに並んだアイヌの資料を見た上でそれらを見ると、この博物館は学術的な研究の対象や動物園の動物のようにアイヌを扱ったりしたのではないかとも見える。

 

11時半頃には函館市電の青柳町から函館どっく前まで乗車。降りてすぐの公園に、弁天岬台場跡の看板があり、新撰組最後の地の碑もある。ここで新政府軍の猛攻撃を受け、新撰組が降伏したのだという。

坂を昇って12時頃、外人墓地と高龍寺を見学。外人墓地からは海が見渡せる。フキノトウが生えていた。墓地にするにはもったいないほど見晴らしが良い。高龍寺には蠣崎波響の大作の涅槃図があると聞いていたのだが、公開は毎年4月1日~4月15日限定なのだそうだ。伽藍はちょっとおかしいくらい立派だった。  12時半頃、函館市電函館どっく前から五稜郭公園前まで乗車し、14時頃から函館市中央図書館で資料閲覧。途中で資料の追加をお願いしたりして、仕事とはいえ職員の方には迷惑をかけた。おかげで資料をたくさん見ることができた。ありがたい。  17時頃から五稜郭前のラッキーピエロで食事。店内はキッチュで派出。絶妙なダサさが心地いい。各店舗でテーマがあって店内装飾がされているらしい。なぜかこの店は天使だらけだった。一番人気のセットを注文。甘めのソースがかかったチキンのハンバーグと、ウーロン茶、チーズとミートソースがかかったポテトが出てきた。ありそうでないメニューだなと思った。味も悪くない。

18時頃にホテル着。カメラの充電をしてから19時過ぎにホテル出発。函館市電函館駅前から十字街まで乗車し、急な坂を上って函館山ロープウェーの駅に着く。駅の中にラジオ局があって、観光客に話しかけていた。こういうのは苦手だ。

20時のロープウェーに乗車。 意外と乗客がいる。なかはけっこう広い。発車時は少し揺れる。頂上までは5分くらい。ロープウェーに乗る前に坂から見た夜景もすでにかなり綺麗だった。当然函館山の上から見る景色は「わあー」と声を上げてしまうような感動があった。ただ光っているだけなのに、これだけ感動ができるのはすごい。島のシルエットがきれいに浮かび上がるのが良いのだろう。やはり寒かった。暗くてよく見えなかったが、360度周囲を見渡せるのが分かった。これは要塞にぴったりだ。  20時40分のロープウェーで下山。駅近くのライトアップされた教会群を見、夜のレンガ倉庫群も見てみた。21時半過ぎに函館市電に乗り、 十字街から函館駅前まで乗車、22時 ホテル着。携帯で翌日の電車の時間を確認したところ、早起きしなければならないことが判明した。なのですぐ寝た。