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2016 3.25 fri

グループ・チュートリアル

チュートリアル 島袋道浩さん、吉本ばななさん

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【スケジュール】

11:00-16:00 :グループ・チュートリアル*全員参加

講師: 島袋道浩さん、吉本ばななさん

19:00- 参加アーティストの成果報告会に向けてミーティング

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それぞれのリサーチの旅からスタジオに戻ってきたアーティストは時間をかけてプレゼンの準備にかかっていた。寝てない人も多かったのではないか、そしてグループ・チュートリアルが始まった。

1人づつ島袋さん、吉本さんとほかの参加アーティストの前でリサーチの内容といまここで構想している作品のプランを伝えた。これまでに2度繰り返されたプレゼンで、やり方についても指摘を受け次第に伝わりやすい技術を身につけ始めている、言葉がでてくる!それにしても11名、ほんとうにそれぞれの視点でそれぞれにまとめようとしている、伝えようとしていることに感銘を受ける。

リサーチの過程においても、また作品が成立していく段階でも他者に考えや思いを伝え、動かしていかなくちゃならない。なにかを生むということは状況を動かすということなんだよな、と終わらないプレゼンを聞いていた。MO

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翌日、東京に戻られた吉本さんから参加アーティスト宛にEメールが届く。すてきだ、参加アーティストに転送した。

以下、メールの内容。

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「リサーチとは、どんなに遠回りしても、違う形になっても、必ず作品になっていくためのものです。思うようにいかないことがたくさんあったと思いますが、そんな自分に向き合うということこそが創作の原点だと思います。

『今回はリサーチと構想だけだから、ここまででいい』みたいな気持ちにならないで、なんらかの形で必ずこれからの創作に活かしていってくださいね。みなさんの作品それぞれの強みは、それぞれの個性そのものです。人間性をそれぞれが他の人と違う形で活かしていくことによって、作品は強くなっていくと思います。阿児さんはていねいにものを見つめられる目を、菊池さんは人当たりと抜群のセンスを、新谷くんは明るい行動力を、山崎さんは声と綿密な取材力を、佐藤くんはクールなユーモアを、安田さんは巫女っぽい霊力と勘を、石山さんは心の豊かな震えを、楠崎さんは綿密さと記録力を、一之瀬さんは人が見て心が清らかになるものを知っている力を、三上さんはその粘りと探究心と優しい心を、山本さんはみずみずしい情緒の感覚を、それぞれが武器にして創作の海を渡っていってください。

そして島袋さん、その独自の発想とパワーで人々を活気づけてしまう不思議な力をたくさん発揮してくださり、ありがとうございました。

みなさんの創作人生が幸せで良きものであるように、願っています。

吉本ばなな」

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