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2016 3.16 wed

支笏湖フィールドトリップ

島袋リサーチの旅

 
 
 
 
 
 
 

マイクロバスツアー

 

貸切バスで移動

 
 
 

支笏湖

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

アサヒビール園千歳店にて昼食

 
 
 
 
 
 
 
 
 

キウス周堤墓群

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

国道274号線(長沼の手前)にて白鳥の大群発見

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

江別市街地リサーチ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

江別河川防災ステーション

 

札幌市中央卸売市場付近にて晩御飯

 

島袋道浩さんに参加者がポートフォリオとWSでの活動計画をプレゼンテーション

 
 
 
 

【スケジュールと行程】

9:00- 全員で出発

フィールドトリップ:支笏湖=千歳=江別=札幌

19:00-  参加アーティストによる各自の活動紹介とリサーチ計画をプレゼン

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朝、スタジオにつくとすでにみんな集まっていた。福原さんと寺岡さんが待っているみんなにお茶をふるまっている。講師の島袋道浩さんと参加アーティスト全員でいくフィールドトリップの始まり。今回のプログラムされている3度のフィールドトリップのうち2回はマイクロバス1台で回る。クリエーターや写真家の移動を専門にやっている札幌市内のバス会社に協力を得てガイドが得意な運転手さんを手配してもらった。
バスに乗り込み、豊平川を支笏湖に向けて遡る。道すがら私が豊平川が札幌の地形と都市化が進んむ現代の姿への形成に大きく関わっていることや堤防に設けられたオリンピック輸送道路のことなど説明する。支笏湖に行く、あとは遺跡が見たいという島袋さんのリクエストがあったものの、当日の行程と時間配分は行き当たりばったりで決めていく。島袋さんのリサーチ手法をなぞるように、この日のフィールドトリップはその時その時、気になったものに向かっていくだけ、シンプルで大まかなプラン。

支笏湖畔はこの時期に珍しく快晴。UFOのような雲、小さく波が立つ。大型の駐車場もビジターセンターも観光客が見当たらず静まり返っている。しばらく散策。

お昼ご飯を取る場所を探して千歳方面へ。運転手さんのアイデアでジンギスカンを食べようということになった。もちろんリサーチ中の食事はみんな自腹、みんなのなけなしの予算から捻出する分、食事選びは失敗するわけにはいかない、さらに島袋さんのプレッシャーもかかる、私が一番しんどいところだ。

満腹になったあとは、史跡キウス周堤墓群に向かって出発。長沼を抜ける途中で、参加アーティストの山崎さんが「停めてください!」とさけんだ。バスの外をみると広い丘の斜面にはんぱない数の白鳥がいる。バスからみんなで降りる、白鳥の啼く声が風に混じっていてなんとも不思議な空間だった。自分がよけいものな感じがする、見てはいけないものを見たようなそんな気分になった。

史跡キウス周堤墓群に到着した。あらかじめ北海道埋蔵文化財センターの藤井さんにこの場所を教わっていた。雪のない季節だったら樹木や草の勢いに負けてこの地形はわかりづらかっただろう。なにもかも覆い尽くす雪が、返ってこの場所をあらわにさせてくれた、冬の終わりですかすかな林だったからこの形や大きさを知ることができた。遺跡のすぐ脇を道路が横切る、いろいろな時間が流れている。

ここから江別に移動。夕張川と石狩川がダイナミックに合流する地点、鉄道が敷かれたこと水上輸送の拠点だった。(資料室:江別火災防災ステーション)開拓からしばらくさぞかし栄えたのだろうという旧市街地、水の道に興味を持っている私はそんな歴史から江別が気になっている。島袋さんがSIAF2014の参加作品のリサーチのためにまず最初に来たのも江別だった。その時のお題は、八つ目ウナギを探す旅。郷土資料館で大量の土器の展示をみて圧倒されたことを思い出す。

あたりが暗くなり始め、夕食を札幌市中央卸売市場近くの海鮮丼でしめようということになり移動する。長い1日だったので、海鮮丼のことはあんまり覚えていない。

スタジオに戻り、島袋さんの提案で参加しているアーティストひとりひとりのこれまでの活動や、計画しているリサーチについてプレゼンをしてもらうことになった。始まったばかりのプログラムが、わくわく遠足気分の初日と支笏湖のひとときとは打って変わって張り詰めた空気に変わった劇的な夜だった。MO